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主義・運動

ポスト印象派

ぽすといんしょうは

ポスト印象派(ぽすといんしょうは)は、印象派のあとを受けて、1880年代後半から20世紀の初めにかけてフランスを中心に、それぞれ独自の画風を切り開いた画家たちを指す呼び名。画家たちが名のったり集団を組んだりしたものではなく、1910年にイギリスの批評家ロジャー・フライがロンドンのグラフトン画廊で開いた展覧会「マネとポスト印象派」の題からとられた、あとからの呼び名で、日本では大正期から「後期印象派」と訳されてきた。ふつうはセザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、スーラの4人を中心に考え、彼らは光を色に置きかえる印象派の感覚的な描き方にあきたらず、画面の確かな組み立てや、色と形による感情や象徴の表現を求めた。

出典: コトバンク「後期印象派」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典・改訂新版 世界大百科事典(本江邦夫)・百科事典マイペディア・ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、2026-10-12 取得) https://kotobank.jp/word/後期印象派-61696、テート「Post-impressionism」(Art Terms、2026-10-12 取得) https://www.tate.org.uk/art/art-terms/p/post-impressionism、国立新美術館「オルセー美術館展2010「ポスト印象派」」の頁(2026-10-12 取得) https://www.nact.jp/exhibition_special/2010/orsay/、ja.wikipedia「ポスト印象派」(2026-09-17 版、2026-10-12 取得) https://ja.wikipedia.org/wiki/ポスト印象派

年表・沿革

  1. 1886

    • スーラが最後となる第8回印象派展に《グランド・ジャット島の日曜日の午後》を出し、点描による新印象主義の誕生を示した。
  2. 1888

    • ゴーギャンが2度目に滞在したブルターニュのポン=タヴァンで、エミール・ベルナールとともに、平らな色面と太い輪郭線による総合主義の様式を打ち立てた。
    • 10月から12月まで、ゴーギャンが南仏アルルでゴッホと共同生活を送ったが、ゴッホの「耳切り事件」で終わった。
  3. 1891

    • ゴーギャンが作品の売り立てで資金をつくり、1度目のタヒチ行きに旅立った。
  4. 1895

    • 画商アンブロワーズ・ヴォラールがパリでセザンヌの初めての個展を開き、若い画家たちに大きな衝撃を与えた。
  5. 1910

    • 11月、ロジャー・フライがロンドンのグラフトン画廊で展覧会「マネとポスト印象派」を開いて翌年まで続け、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンらをイギリスに紹介して、「ポスト印象派」の呼び名が生まれた。
  6. 1912

    • フライが同じグラフトン画廊で第2回ポスト印象派展を開いた。
    • 日本で斎藤与里や岸田劉生らがフュウザン会を結成し、10月の第1回展に、雑誌『白樺』などを通じて紹介された後期印象派やフォーヴィスムを追う作品が並んだ。

関連人物

  • 画家・批評家
    エミール・ベルナール 1888〜

    ゴーギャンとともにブルターニュのポン=タヴァンで総合主義を進めた。評論でセザンヌやゴッホを紹介し、彼らと交わした手紙も資料として重んじられている

  • 画商
    アンブロワーズ・ヴォラール 1895〜

    1895年にセザンヌの初めての個展を開き、続いてゴッホらの個展も開いた。晩年のゴーギャンもその援助を受けた

  • 美術批評家・画家
    ロジャー・フライ 1910〜

    1910年と1912年にロンドンのグラフトン画廊で展覧会を開いてセザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンらをイギリスに紹介し、「ポスト印象派」の呼び名をつくった

  • 1910年の展覧会の書記
    デズモンド・マッカーシー 1910〜

    フライとともに「マネとポスト印象派」展の目録を書いた

  • 美術批評家
    クライヴ・ベル

    フライとともにポスト印象派の絵をイギリスに紹介した。著書『芸術』(1914年)で「意味のある形式」の芸術論を唱えた

  • 画材商
    ジュリアン・タンギー

    「タンギー爺さん」と呼ばれた。パリで印象派やポスト印象派の画家たちに親しまれ、とくにセザンヌを支えて、その作品を人々に紹介した

  • 点描による新印象主義を創始し、ポスト印象派の中心の4人の一人に数えられる。

  • スーラとともに点描による新印象主義を築いた画家で、新印象主義を含めてポスト印象派に数えられる(日本の辞典は新印象主義の画家とする)。

  • 夢や幻想を描く象徴主義の画家とされることが多いが、ポスト印象派の一人にも数えられ、1910年のフライの展覧会にも出品した。

  • 後期印象派(ポスト印象派)を代表する一人とされる。

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