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花ぐもり
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武内桂舟武内桂舟

花ぐもり

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武内桂舟の《花ぐもり》は、小説ではなく俳句の増刊に付いた木版口絵である。明治38年(1905年)の「文芸倶楽部」第11巻第6号は、定期増刊「明治俳句風流陣」として出た。懸賞に寄せられた97,753句から5,010句を載せている。題の「花ぐもり」(花曇)は、桜が咲くころの薄く曇った空模様をいう春の季語である。

選者8人には、桂舟と組んでお伽話を出した巖谷小波も名を連ねた。附録の「紅葉句集拾遺」は、2年前に没した尾崎紅葉の句を集めたものである。

この摺りは、ホノルル美術館にある一冊に綴じ込まれたまま残っている。画像の上に写るのは、同じ冊子に載った浅田飴の広告である。

ジャンル
和・アジアン
作品種別
版画
技法
木版多色刷(博文館『文芸倶楽部』第11巻第6号 定期増刊 口絵)
制作年(画)
1905

作家プロフィール

武内桂舟
武内桂舟

尾崎紅葉の「金色夜叉」で、貫一がお宮を足蹴にする熱海の海岸の場面を描いたのが武内桂舟である。文学研究者の瀬崎圭二によれば、明治31年(1898年)の初刊本『金色夜叉』前編の口絵が、物語のイメージを形づくった。桂舟は、明治の小説や雑誌の巻頭を飾る木版口絵を数多く描いた挿絵画家だった。 文久元年(1861年)、江戸赤坂の紀州藩邸に、藩士の次男として生まれた。

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