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土佐光信伝足利義政像(伝土佐光信)
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像主を室町幕府8代将軍の足利義政とするのは、絵を収める箱の墨書による。墨書は天明9年(1789年)、土佐派の絵師・土佐光貞が書いた。古い箱が壊れて、箱を作り直したときのものである。墨書には、土佐光信が将軍義政の姿を描き、土佐家に代々伝わったとある。土佐家に伝わったことから、筆者も土佐派の絵師とみられるが、誰かまでは特定されていない。明治19年(1886年)に国が購入した。
足利将軍の肖像で、室内をはっきり描くものは珍しい。賛など年代を直接示すものが無く、室町時代中期という制作の推定は、背後の襖に描かれた水墨の山水による。
像の前には蒔絵の鏡台がある。そのため、没後に拝むための像というより、日常の姿を写させた肖像と考えられている。鏡は、人に会う前や儀式の前に顔を見るためとも、肖像が似ているかを像主が確かめるためとも読まれている。









