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土佐光信清水寺縁起絵巻
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清水寺の創建と、本尊の千手観音にかかわる縁起を描いた絵巻である。全3巻33段からなる。段の数は、観音の三十三応化身にちなむ。清水寺は当時、奈良の興福寺の末寺だった。発願したのは、興福寺一乗院の良誉である。詞書は、三条西実隆ら6人が分担して書いた。絵は、光信が息子の光茂や弟子たちと描いた。光信が80歳代のときの作とされる。
図は巻中の一場面である。右の懸造りの建物が清水の舞台、左の赤い像が見える門が仁王門にあたる。その間にあるはずの建物は描かれず、代わりに霞と木立が置かれている。この霞は、場面の切り替えや省略を表す。巻中は、蝦夷の軍勢を雷神が追い払う名場面に始まる。延暦17年(798年)の清水寺の改築を経て、征夷大将軍の坂上田村麻呂の死までを描く。
舞台は、本尊の観音に芸能を奉納する場所である。いまの舞台は寛永10年(1633年)の再建で、この絵巻はそれより前に描かれた。









