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土佐光信源氏物語画帖 少女
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源氏物語の54帖を、1帖ずつ絵と詞書の対にした画帖の、第21図である。54帖すべてがそろう源氏物語の画帖として、現存最古とされる。注文したのは、周防を本拠とした大内氏の重臣・陶弘詮と、その子の陶三郎である。公卿の三条西実隆が詞書の取りまとめを任され、ほかの5人の公家に頼んで、6人で9帖ずつ書いた。永正6年(1509年)8月に始まった仕事は、4か月で詞書がそろった。絵には署名が無い。光信の筆とするのは、画風が一致することと、光信が実隆の周りにいたことによる。
この図と対になる詞書は、実隆自身が書いた。第21帖「少女」で、秋好中宮が箱の蓋に花と紅葉を盛り、春の町に住む紫の上へ贈る場面とみられる。蓋を運んだのは大柄な童女で、廊や渡殿の反橋を渡って来た。中宮は「心から春まつ園はわが宿の紅葉を風のつてにだに見よ」と詠んだ。紫の上は同じ蓋に苔を敷き、五葉の松の枝に歌を付けて返した。









