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土佐光信桃井直詮像(伝土佐光信)
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幸若舞の始祖とされる桃井直詮の肖像である。幸若舞は室町時代に流行した語り物で、簡単な舞を伴う。題材は軍記物が多く、戦国武将に好まれた。織田信長が愛好したとされる「敦盛」がよく知られる。
直詮の名や没年は系図ごとに食い違い、実在を疑う意見もある。ただ、『康富記』の宝徳2年(1450年)2月18日の条に、越前田中の幸若大夫が室町殿に参り、久世舞を舞ったとある。室町殿は将軍の邸宅である。名は書かれていないが、越前田中は桃井氏の本拠地で、この大夫が像主とみられている。
上部の賛を書いたのは、心月寺の二世、海闉梵覚である。心月寺は朝倉家と桃井家の菩提寺の一つである。賛は像主の芸能の腕をたたえる。賛者は永正13年(1516年)に没しているので、絵はそれより前に描かれた。裏書には「幸家八世譲与済」とあり、この絵は幸若家に伝わった。桃井氏の系図はそろって、土佐光信の筆と伝える。描き方からも、その伝えは認められるとされる。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 紙本著色/掛幅
- 作品サイズ
- 89.7 × 41.8 cm









