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鯉魚図(双幅の右)
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月岡雪鼎月岡雪鼎

鯉魚図(双幅の右)

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対になる左幅には、水中で身をくねらせて泳ぐ鯉が描かれる。鯉は「恋」と同じ音である。二尾の鯉を夫婦和合の吉祥とみて、躍り出る右幅を雄、静かに泳ぐ左幅を雌とする読みがある。雪鼎は天明2年(1782年)にも鯉の対幅を描いた。その一幅の軸裏には、大坂の豪商鴻池家の家督相続の祝いに贈る旨が墨書されている。

款記は「安永丁酉冬十月」「法橋月岡雪鼎」で、安永6年(1777年)10月に描かれた。印は号の「信天翁」と、名の昌信を刻んだ「昌信之印」である。雪鼎は明和2年(1765年)に仁和寺から法橋の位を得た。法眼に進むのは翌安永7年(1778年)3月である。

この双幅は、カリフォルニアのエリザベスとウィラード・クラーク夫妻の日本美術コレクションにあった。2013年、ミネアポリス美術館が左右二幅をそろえて購入した。

作品種別
絵画
技法
紙本墨画/掛幅
制作年
1777
作品サイズ
128.75 × 53.82 cm

作家プロフィール

月岡雪鼎
月岡雪鼎

蔵に月岡雪鼎の春画があれば火事にならない。1760年代半ばごろから、そんな噂まで立った絵師である。江戸時代中期に大坂で活躍し、ふくよかな美人を描く肉筆画と春画で名を上げた。 近江に生まれ、本姓は木田、名は昌信、通称を丹下といった。初めは同じ近江出身の狩野派の画家、高田敬輔に学んだ。のちに大坂に住み、京都の浮世絵師・西川祐信らの影響を受けて風俗画に転じる。

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