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ティツィアーノ・ヴェチェッリオウルビーノのヴィーナス
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ティツィアーノは《ウルビーノのヴィーナス》で、眠る女神を、見る人と目を合わせる女性に変えた。もとにしたのは、画家ジョルジョーネの作と伝えられる《眠れるヴィーナス》である。野外で眠る女神を室内へ移したこの絵は、横たわる裸婦の絵のなかでも特に名高い。
1538年にこの絵を買ったウルビーノ公の息子グイドバルドは、手紙でこれを「裸の女」とだけ呼んだ。彼が同じ年にウルビーノ公を継いだことから、いまの名で呼ばれるようになった。
では、この女性は誰なのか。家で行う婚約の儀式に臨む花嫁だという読みがある。花嫁が花婿の手に触れて、結婚を承諾する儀式だった。この読みでは、足もとで眠る犬は夫婦の貞節を表す。一方、高級娼婦の肖像とみる説もあり、答えは定まらない。のちに画家エドゥアール・マネは、この絵から着想を得た《オランピア》で、女神を生身のモデルに置き換えた。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 油彩・カンヴァス
- 制作年
- 1538
- 作品サイズ
- 119 × 165 cm
作家プロフィール

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
ティツィアーノ・ヴェチェッリオは《自画像》に、筆と騎士の鎖を描いた。絵の腕で皇帝から貴族の身分を授かり、《ウルビーノのヴィーナス》などを豊かな色彩で描いた、16世紀ヴェネツィア派最大の画家とされる。 アルプスの麓、ピエーヴェ・ディ・カドーレに生まれた。生年は1488〜1490年ごろとみる説が有力だ。
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