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若葉に蒸さるる木精
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小川芋銭小川芋銭

若葉に蒸さるる木精

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絵のほとんどを墨と淡い色で描いた小川芋銭が、この絵では絹に色をつけ、木の精たちを描いた。芋銭は河童のほかにも、水辺や野山の精霊を好んで描いた。《若葉に蒸さるる木精》は、その主な作品の一つに数えられる。題の「蒸さるる」は「蒸される」の古い言い方で、木の精たちは、若葉の色のもやに蒸されるように包まれている。

色をつけたこの精霊の絵と、紙に墨だけで描いた水虎と其眷族は、大正10年(1921年)、ともに日本美術院のアメリカでの展覧会に出品された。芋銭は同じ展覧会に、材料も描き方も異なる二つの精霊の絵を送ったことになる。本作はその後、名古屋の収集家・木村定三のものとなり、愛知県美術館に寄贈された。

ジャンル
和・アジアン
作品種別
絵画
技法
絹本着色/掛幅
制作年
1921
作品サイズ
72.5 × 48.7 cm

作家プロフィール

小川芋銭
小川芋銭

詩人の野口雨情は、水戸の新聞記者に「河童は天下一品です」と教えられるまで、小川芋銭を俳人だと思っていた。芋銭は牛久沼のほとりに暮らし、「河童の芋銭」と呼ばれた日本画家である。 慶応4年(1868年)、江戸赤坂溜池の牛久藩邸に生まれた。父は藩の大目付だった。明治4年(1871年)の廃藩置県で一家は牛久に移り、農業を営んだ。 絵の出発点は洋画だった。

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