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鳥居清長仲の町の牡丹
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鳥居清長の大判三枚続で、吉原の三人の遊女が禿(かむろ)を連れて、牡丹の植え込みの前を歩く。「仲の町の牡丹」はメトロポリタン美術館の記録にある題で、画面には摺られていない。東京国立博物館の同じ図には「牡丹園」という題が付く。仲の町は吉原の中央を貫く通りで、両側に引手茶屋が並んだ。上級の遊女は供を連れて、茶屋で待つ客を迎えに来た。
上の書き入れは右から、扇屋の「かこちの」(「かたちの」と読む館もある)、丁子屋の「雛鶴」、玉屋の「静」の名を示し、脇の小さな字は禿の名である。禿は、上級の遊女に仕えて見習いをした6、7歳から13、14歳ほどの少女をいう。帯の前結びは、遊女の身分のしるしだった。
三枚とも「清長画」の落款と、出版元の西村屋与八(永寿堂)の「永寿版」の印がある。天明7年(1787年)ごろの作とされ、清長が鳥居家の4代目を継ぎ、錦絵から離れていくころにあたる。この摺りはニューヨークの弁護士で収集家のハワード・マンスフィールドの旧蔵で、1936年にメトロポリタン美術館が買い入れた。









