期間限定 手数料割引中 出品者3% 購入者1%
浜町河岸の夕涼
Public domain
鳥居清長鳥居清長

浜町河岸の夕涼

この作品をお持ちですか? 出品する →
0

野口米次郎は評伝「鳥居清長」(1932年)で、この図ともう一枚を「濱町河岸の夕涼」として紹介し、清長が最も腕を見せた作品と評した。野口は組を仮に三枚続としたが、残る一枚を見たという人は聞いたことがないとも書いている。画面には「清長画」の落款があるが、題や出版元の印は見当たらない。

浜町河岸は、隅田川の右岸、武家屋敷が集まる浜町にあった荷揚げ場だ。野口はこの図を、芸者や遊女の世界に生きる女たちが、酒杯と三味線をしばし忘れて川風に涼む夏の宵と読んだ。空と水にかすかな明るさが残るのは、夜になってまだ間がないからだという。

構図では、女たちが並んで歩くもう一枚のほうがすぐれている、と野口は書く。それでも、この図の縁台に腰を掛けて横を向く女の手足の見せ方は「極めてリズミカル」だと褒めた。斜めに伸びたすねや両手、裾からのぞく足の指の白が、黒い絣の着物と明快なリズムを刻むという。

ジャンル
和・アジアン
作品種別
版画
技法
木版多色刷/大判
制作年(画)
1785
作品サイズ
37.7 × 26.4 cm

作家プロフィール

鳥居清長
鳥居清長

鳥居清長は、天明期(1781〜89年)の江戸を代表する美人画の浮世絵師である。背が高くすらりとした八頭身の「清長美人」を、大判の錦絵を横につないだ二枚続・三枚続に並べ、江戸の実景のなかに描いた。その清長が、天明の終わりから錦絵を離れていく。師の孫が育つまで、芝居の看板を代々描く鳥居家を預かったためだ。

プロフィールを見る

鳥居清長の他の作品