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歌川国芳猫の当字 かつを
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猫が身をよじって仮名をかたどり、「かつを」の三字を作っている。ただし「かつを」という字そのものは、どこにも摺られていない。左上の題簽にあるのは「猫の當字」だけで、魚の名を語るのは猫の形である。
右下、鈴を下げた瓢箪形の枠のなかに「一勇斎國芳戯画」の署名があり、その左に丸い名主印がひとつ押してある。大英博物館は天保13年(1842年)ごろとする。このシリーズは全5図が知られる。
天保の改革で役者絵と遊女絵が取り締まられ、国芳が活路を見いだしたのが戯画だった。天保12年(1841年)に売り出した団扇絵「猫の百面相」が当たり、翌年からは『朧月猫の草紙』の挿絵も手がけている。太田記念美術館は、この一枚を相馬の古内裏と並ぶ国芳の代表作に数える。









