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歌川国芳大日本六十余州之内 備前 白拍子亀菊
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この図は、歌川国芳が後鳥羽上皇の寵愛を受けた白拍子・亀菊を描いた一枚である。亀菊が手にする刀は、詞書にある上皇と備前の刀工の話につながる。上皇は承元2年(1208年)、諸国から12人の刀工を召して刀を作らせた。うち7人が備前の刀工だった。亀菊は上皇から摂津国の荘園を与えられている。その地頭の免職をめぐる上皇と幕府の対立は、承久の乱の一因となった。
国ごとに歴史上の人物を描く連作「大日本六十余州之内」では、門人が小さな囲み絵を担当した。本図の囲み絵には「門人一情斎 芳房女画」と署名がある。この芳房女は、同じ国芳門下の歌川芳房(一宝斎芳房)とは別人で、ボストン美術館の所蔵記録でも区別されている。弘化2年(1845年)頃の刊行当時、一宝斎芳房は8歳だった。









