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ピーテル・パウル・ルーベンス聖母被昇天
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世を去った聖母マリアが、霊魂も肉体もともに天に上げられる場面である。『黄金伝説』は、空になった墓に花が現れていたと伝える。伝承の多くは墓を囲む者を使徒に限るが、ルーベンスは女性たちも描き加えた。聖母の遺体を清め、屍衣に包んだ女性たちと考えられている。
アントウェルペン大聖堂の主祭壇画で、1619年に首席司祭デル・リオが注文した。司祭は代金を払う見返りに、内陣の入口に墓所を得た。祭壇の工事が遅れ、絵が堂内に据えられたのは1626年5月である。据え付けの直前、右側に約20センチの板が継ぎ足された。ルーベンスは据えた後も堂内で筆を入れた。その間の6月20日、妻イサベラ・ブラントがペストで世を去った。
元の祭壇では、絵の上のキリスト像が聖母に冠を差し出していた。祭壇は、1794年に絵がパリへ運ばれた後に壊された。英国の作家ウィーダの『フランダースの犬』で、少年ネロはこの絵の前にひざまずく。覆いが掛けられ、銀貨を払わなければ見られなかったのは、左右のキリスト昇架とキリスト降架である。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 油彩・板
- 制作年
- 1626
- 作品サイズ
- 490 × 325 cm
作家プロフィール

ピーテル・パウル・ルーベンス
工房の大きな扉を開けると、何十人もの弟子や協力画家が同時に何枚もの大画面を仕上げている――ルーベンスの仕事場はそういう場所だった。ドイツのジーゲンに生まれ、幼くしてアントワープに戻ると、オットー・ファン・フェーンらのもとで絵を学ぶ。
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