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キリスト降架
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ピーテル・パウル・ルーベンスピーテル・パウル・ルーベンス

キリスト降架

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アントウェルペンの聖母大聖堂にある三連祭壇画で、中央が《キリスト降架》、左翼が《マリアのエリサベト訪問》、右翼が《神殿奉献》である。1611年9月7日、大聖堂の火縄銃手組合が自分たちの礼拝堂のために注文した。ルーベンスがキリスト昇架を仕上げて間もない頃である。

組合の守護聖人はクリストフォロスで、その名は「キリストを運ぶ者」を意味する。扉を閉じると、外側に幼子キリストを背負って川を渡る聖人の姿が現れる。内側の左右翼はキリストの生涯の始まりを描き、中央の死の場面と対をなす。赤い衣のヨハネが遺骸の重みを受け、マグダラのマリアが足を支える。キリストのポーズには、古代彫刻《ラオコーン》の影響があるとされる。

1794年にフランス軍がルーヴルへ運び去り、1815年に大聖堂へ戻った。ウィーダの『フランダースの犬』で、少年ネロがずっと見たいと願っていたのが、この絵とキリスト昇架である。ネロはついに二つの絵を目にし、間もなくパトラッシュとともに息を引きとる。

作品種別
絵画
技法
油彩・板(三連祭壇画)

作家プロフィール

ピーテル・パウル・ルーベンス
ピーテル・パウル・ルーベンス

工房の大きな扉を開けると、何十人もの弟子や協力画家が同時に何枚もの大画面を仕上げている――ルーベンスの仕事場はそういう場所だった。ドイツのジーゲンに生まれ、幼くしてアントワープに戻ると、オットー・ファン・フェーンらのもとで絵を学ぶ。

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