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仔猫図
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川端玉章川端玉章

仔猫図

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この図は、明治の日本画家7人による96図の画帖に収められていた一図である。画帖はいま一枚ずつに分けられている。この画帖を売ったのは、英字新聞『ジャパン・ウィークリー・メール』の主筆フランシス・ブリンクリーである。ニューヨークの実業家チャールズ・スチュワート・スミスが、明治25〜26年(1892〜93年)の滞日中に買った。画帖を調べた富澤ケイ愛理子は、ブリンクリーが画家たちに描かせて揃えたものとみている。スミスが1909年に没したのち、1914年に遺族がメトロポリタン美術館へ寄贈した。

画帖の作品の年記は、明治20年(1887年)から25年(1892年)にわたる。玉章の筆は12図で、山水が4図、この猫を含む鳥や動物が8図ある。玉章の図は、その落款から明治24年(1891年)前後の作とみられている。『ジャパン・ウィークリー・メール』は明治22年(1889年)12月の記事で、玉章を当代の偉大な画家の一人に数えていた。富澤は、ブリンクリーが玉章に絵を頼んだ理由をこの評価に見ている。

作品種別
絵画
技法
絹本墨画淡彩/画帖
制作年
1887–1892
作品サイズ
34.3 × 27.6 cm

作家プロフィール

川端玉章
川端玉章

川端玉章は、花鳥や山水をよくした明治の日本画家で、円山派の流れを汲む。東京美術学校の学生の前では、展覧会に出す壁画の柳を、一間ばかり飛びながら線を引いてたちまち描き上げたという。その手際は、学生たちには曲芸のように映った。学校へ出勤する前に10枚、15枚と絵を描くのも、玉章の自慢だった。 天保13年(1842年)、京都の蒔絵師の家に生まれた。

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