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歌川芳艶初午狸拳
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のちに「団菊」と並び称される二人の役者が、まだ若い名で顔をそろえた一枚である。右上の題「初午狸拳」の左に「芝翫 権十郎 羽左衛門」と名が並ぶ。丸い印「酉二改」から、文久元年(1861年)2月に出たと分かる。その月にこの名を名乗っていたのは、四代目中村芝翫、初代河原崎権十郎、十三代目市村羽左衛門である。
権十郎はのちの九代目市川団十郎、羽左衛門はのちの五代目尾上菊五郎で、この二人がやがて「団菊」と呼ばれる。芝翫も、のちに「大芝翫」と称された。武者絵を得意とした芳艶の役者絵である。
初午は、2月に入って最初の午の日で、各地の稲荷神社で祭りが行われる。画中の詞には「午にはやす どんつく どん」「たぬきのはらつゞみ」「これでも きつねにや まけやせぬ」といった句が見える。関東では初午の日に子どもが稲荷の祠で太鼓をたたいて過ごすこともあり、「どんつく」はその太鼓の音とも読める。
- 作品種別
- 版画
- 技法
- 木版多色刷
- 制作年(画)
- 1861








