期間限定 手数料割引中 出品者3% 購入者1%
岡

岡倉秋水

おかくら しゅうすいOkakura Shūsui
6 Artworks

岡倉秋水(1869〜1950)は、明治から昭和にかけて生きた日本画家である。本名は覚平、越前福井の老松下町に武士の子として生まれた。近代日本美術の思想を築いた岡倉天心を叔父にもつ家に育ち、幼くして上京する。はじめ外国語学校でフランス語を修めたが、絵筆に心を移し、明治期日本画の巨匠狩野芳崖の門を叩いた。あわせて明治十六年、来日中の御雇い教師アーネスト・フェノロサについて美学を学び、天心やフェノロサが牽引した鑑画会に少壮画家として名を連ねている。

芳崖の最晩年に集った弟子として、秋水は岡不崩・高屋肖哲・本多天城とともに「芳崖四天王」と称された。師が絶筆《悲母観音》へ筆を染める、その最期の制作を間近に見た世代である。彼らは狩野派の骨法と、フェノロサ・天心が唱えた新しい日本画の理想とが交わる地点に立っていた。秋水が得意としたのは歴史画と人物画で、その確かな線描には漢画に鍛えられた素養がにじむ。のちに日月社を結成し、その幹事として同時代の画家たちを束ねてもいる。

もっとも秋水の生涯は、描くことよりも教えることに多くを割かれた。東京女子高等師範学校で絵画を講じ、宮内省の任を受けて学習院教授を務め、明治四十五年まで教壇に立ち続けた。明治二十六年には絵画理論をまとめた『彩絵入門』を金港堂から刊行し、近代日本の図画教育の礎を築いている。師の顕彰にも力を注ぎ、狩野芳崖という水脈を次の世代へ静かに手渡す役回りを、彼は生涯をかけて引き受けたのである。

Own a work by Okakura Shūsui?

List it for sale on Cugira.

List a work
6 works