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下村観山椅子の聖母子・巌上の鵜
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ラファエロの円形画《小椅子の聖母》と同じ図の聖母子を、岩の上に群れる鵜の絵と一つの金地の屏風に貼り合わせた作品だ。制作は明治37年(1904年)ごろとされ、観山がイギリスに留学していた時期にあたる。
観山は日本画家として初めて文部省留学生となり、色の研究を主な目的に西洋画を模写した。留学中には、日本の絵具で写した西洋名画の模写を、イギリスから日本の展覧会へ送っている。
横浜美術館に残る観山の《小椅子の聖母》の模写は、ロンドンにあった模写から写したとされる絹本で、本作の聖母子とほぼ同じ大きさだ。2026年の東京国立近代美術館の下村観山展では、本作をイギリス留学の章に置き、観山のラファエロの模写二つと並べた。









