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ジュゼッペ・アルチンボルド庭師/野菜
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鉢に盛った野菜の静物で、上下を返すと人の顔になる。掲載の画像は顔の向きで、鉢が兜にあたる。二つの茸が唇、胡桃とヘーゼルナッツが目、玉葱と蕪が頬、突き出た根が鼻になり、葉は髭と髪になる。
クレモナの学芸員マリオ・マルッビは、この男を庭と豊穣の神プリアポスに重ねた戯画と読む。玉葱と蕪と根の組み合わせが、男性の性を暗示するという。マルッビによれば、鉢に残る文字のような跡は署名ではない。縁から垂れていた葉を、描く途中で消した跡である。垂れた葉は、鉢を帽子に見えにくくしたかもしれない。画家は描きながら少しずつ逆さ絵の着想に至った、とマルッビは見る。
1842年、侯爵ジュゼッペ・シジスモンド・アラ・ポンツォーネの遺贈でクレモナ市立美術館に入った。制作は1587年にミラノへ戻ってまもなくで、ウェルトゥムヌスの少し前と考えられている。館では下に鏡を置いたガラスケースで展示し、映り込みで顔が現れるようにしている。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 油彩・板
- 制作年
- 1587
- 作品サイズ
- 35.8 × 24.2 cm
作家プロフィール

ジュゼッペ・アルチンボルド
ミラノに生まれ、1562年にウィーンのハプスブルク宮廷へ召し出された。仕えたのはフェルディナント1世、マクシミリアン2世、ルドルフ2世の三代で、1587年にルドルフ2世の許しを得てミラノへ戻るまで、四半世紀を宮廷画家として過ごしている。仕事は絵を描くことだけではない。祝祭や行列の演出も任され、橇や仮面、衣裳の下絵がいまも残る。
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