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四代目岩井半四郎
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鳥居清長鳥居清長

四代目岩井半四郎

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舞台の役の姿ではなく、供の男を連れて歩く四代目岩井半四郎を描いた細判である。画中に役者の名はない。羽織の紋は開いた扇三本を重ねた形で、岩井家の定紋「丸に三ツ扇」の図柄にあたる。背後の看板では、右の札に屋号「大和屋」の「和」が見える。

四代目半四郎(1747〜1800年)は江戸の女形である。もとは立役の名跡だった岩井半四郎を、女形の家にした。丸顔で愛嬌があり、「お多福半四郎」と呼ばれた。三代目瀬川菊之丞と並ぶ人気の女形だった。清長は同じ頃、菊之丞が供を連れて年始回りをする姿も細判に描いている。

左上の朱の丸印は、パリの美術商林忠正の印「林忠正」である。林は1890年から1901年までに、日本から版画15万6千枚余りを送らせて売った。この摺りは1956年にアムステルダム国立美術館が購入した。

ジャンル
和・アジアン
作品種別
版画
技法
木版多色刷/細判
制作年(画)
1782–1786
作品サイズ
32.9 × 14.8 cm

作家プロフィール

鳥居清長
鳥居清長

鳥居清長は、天明期(1781〜89年)の江戸を代表する美人画の浮世絵師である。背が高くすらりとした八頭身の「清長美人」を、大判の錦絵を横につないだ二枚続・三枚続に並べ、江戸の実景のなかに描いた。その清長が、天明の終わりから錦絵を離れていく。師の孫が育つまで、芝居の看板を代々描く鳥居家を預かったためだ。

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