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鳥居清長風俗十二通意 犬を抱く遊女
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鳥居清長が多く描いた柱絵の一枚である。柱絵は縦約70センチ、横12〜13センチほどの細長い版画で、掛物に仕立てて柱に掛け、部屋を飾った。野口米次郎は、清長が天明の初めに柱絵を描いた経験が、背の高い美人という型を作るきっかけになったのではないかと推している。
右上に白く抜かれた「風俗十二通意」は、天明3年(1783年)ごろに出た清長のシリーズの題だ。同じ題の図には「二月 初午詣の遊女」や「七月 七夕の惜しき別れ」などがある。
女が袂に抱くのは、顔が平たく毛の長い小さな犬で、狆とみられる。狆は江戸時代に盛んに飼われた愛玩犬で、貞享4年(1687年)の浮世草子「男色大鑑」にも「小脇に手飼のちんをいだき」とある。この摺りはクリーブランドのヘンリー・S・アプソン夫人が持っていたもので、1942年にクリーブランド美術館へ贈られた。









