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風俗十二通意 犬を抱く遊女
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鳥居清長鳥居清長

風俗十二通意 犬を抱く遊女

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鳥居清長が多く描いた柱絵の一枚である。柱絵は縦約70センチ、横12〜13センチほどの細長い版画で、掛物に仕立てて柱に掛け、部屋を飾った。野口米次郎は、清長が天明の初めに柱絵を描いた経験が、背の高い美人という型を作るきっかけになったのではないかと推している。

右上に白く抜かれた「風俗十二通意」は、天明3年(1783年)ごろに出た清長のシリーズの題だ。同じ題の図には「二月 初午詣の遊女」や「七月 七夕の惜しき別れ」などがある。

女が袂に抱くのは、顔が平たく毛の長い小さな犬で、狆とみられる。狆は江戸時代に盛んに飼われた愛玩犬で、貞享4年(1687年)の浮世草子「男色大鑑」にも「小脇に手飼のちんをいだき」とある。この摺りはクリーブランドのヘンリー・S・アプソン夫人が持っていたもので、1942年にクリーブランド美術館へ贈られた。

ジャンル
和・アジアン
作品種別
版画
技法
木版多色刷/柱絵
制作年(画)
1783
作品サイズ
68.6 × 11.5 cm

作家プロフィール

鳥居清長
鳥居清長

鳥居清長は、天明期(1781〜89年)の江戸を代表する美人画の浮世絵師である。背が高くすらりとした八頭身の「清長美人」を、大判の錦絵を横につないだ二枚続・三枚続に並べ、江戸の実景のなかに描いた。その清長が、天明の終わりから錦絵を離れていく。師の孫が育つまで、芝居の看板を代々描く鳥居家を預かったためだ。

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