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流行猫の戯 かゞみやな 草履恥の段
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歌川国芳歌川国芳

流行猫の戯 かゞみやな 草履恥の段

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猫に歌舞伎を演じさせた揃物「流行猫の戯」の一図。題の「草履恥の段」は、浄瑠璃・歌舞伎の『加賀見山旧錦絵』の見せ場「草履打」をもじったもの。本家では、局の岩藤が、密書を拾われたと疑う中老の尾上を町人の出と罵り、自分の草履で何度も打ち据える。尾上はこの恥辱に耐えかねて自害し、召使いのお初が仇を討つ。

猫が振り上げているのは草履ではなく、当時猫の餌皿に使われたアワビの貝殻である。岩藤役の猫の着物には、ぶち猫にかけて「岩ぶち」の文字が大きく描かれている。

戯文の署名「京橋菴戯述」の京橋菴は、国芳と組んだ戯作者の山東京山とされる。東京都立図書館の記録では、版元は山本平吉、落款は「一勇斎国芳画」、刊年は弘化4年(1847年)。

ジャンル
和・アジアン
作品種別
版画
技法
木版多色刷/大判
制作年(画)
1847

作家プロフィール

歌川国芳
歌川国芳

天保の江戸で「武者絵の国芳」の名を知らぬ者はいなかった。歌川国芳(1797〜1861)は日本橋の染物屋の子に生まれ、十五歳で初代歌川豊国に入門する。しかし兄弟子歌川国貞(三代目歌川豊国)の陰で十年以上鳴かず飛ばず——転機は文政10年(1827年)頃の《通俗水滸伝豪傑百八人之一個》だった。

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