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歌川国芳八臂哪吒項充
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『通俗水滸伝豪傑百八人之一個』の一図である。中国の小説『水滸伝』を錦絵で初めて取り上げた揃物で、国芳の出世作とされる。最初の刊行は文政10年(1827年)とされ、版元は加賀屋吉兵衛である。
項充は梁山泊の百八人の第六十四位にあたる。渾名の「八臂哪吒」は、背に24本の飛刀を挿していたことから付いた。哪吒は3つの頭と6本の腕を現す童神で、さらに2本を足して八臂と呼んだ。円い楯と投げ槍の名手でもある。
右下の詞書きは、芒碭山の強盗が梁山泊の豪傑公孫勝の道術と大いに戦った、と書いている。項充は樊瑞・李袞とともに芒碭山の山賊で、梁山泊を乗っ取ろうとして攻め込まれた。公孫勝の妖術で混乱したところを生け捕られる。画面を巻く灰色の渦は、その術が起こした嵐である。宋江に縄を解かれた項充は、樊瑞を説得し、三人で梁山泊に加わった。









