
Public domain
歌川国芳虫撰 かたつふり
0
歌川国芳が美人を小さな生き物に見立てたシリーズ「虫撰(むしえらみ)」の一枚。赤子を抱き上げる女の、どこを蝸牛に見立てたのだろう。右上の小さな囲みには葉の上の蝸牛が描かれ、題は「かたつふり」とある。「かたつぶり」と読み、蝸牛のことだ。
雲の下に添えられた句は「角(つの)ふるや蝸牛」で終わると読め、「凌霜軒」の署名がある。絵の署名は「一勇斎国芳画」で、出版元は有田屋清右衛門。
「虫撰」という題は、喜多川歌麿が絵を描いた狂歌の本「画本虫撰」にも使われている。天明8年(1788年)に出版されたこの本にも、蝸牛とこがね虫の図がある。国芳のシリーズの図としては、この図と、あり・こがねむし・てふ(蝶)・あしまとひの5図が知られる。









