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土屋光逸浅草金龍山
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土屋光逸の《浅草金龍山》は、東京大空襲で焼失する7年前の浅草寺五重塔を描いている。慶安元年(1648年)に徳川家光が再建した塔で、江戸時代には「江戸四塔」の一つとして親しまれた。浅草を描く絵に欠かせない題材だったが、昭和20年(1945年)3月10日に焼けた。
金龍山は浅草寺の山号で、金の鱗を持つ龍が天から降りたという縁起に由来する。右の余白の「昭和十三年七月作」は、塔が失われる前に描かれたことを伝える。
ただし、図を描いた時期と、この一枚を摺った時期は異なるとみられる。左の余白には「版権所有 土井版画店」と「摺ヨコイ」「彫ハラダ」の枠がある。土井版画店は1944年に廃業し、1948年に再開した。美術商は、同じ「土井版画店」の印を持つ別の摺りを戦後まもなくの1950年ごろとしており、この一枚も戦後の摺りとみられる。









