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ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルトルコ風呂
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アングルはこの絵を、長方形から円形に切り直した。長方形の絵は1859年12月、ナポレオン3世のいとこのナポレオン公に納められたが、ほどなく返された。皇帝の一族が主題をふさわしくないとみたためと伝わる。左下の署名には82歳を示す「Aetatis LXXXII」を添え、1862年の年記を入れたあとも1863年まで手を入れた。
アングルは東方を訪れたことがない。浴場の細部の多くは、英国大使夫人メアリー・ワートリー・モンタギューの手紙から取った。夫人はソフィアの浴場を訪ね、「全部で二百人ほどの女がいたと思う」と書いた。手前で背を向けて楽器を弾く女は、54年前のヴァルパンソンの浴女の人物だ。裸婦は一人も、生きたモデルを前にして描いていない。
のちに買ったのは、オスマン帝国の外交官ハリル・ベイだった。ギュスターヴ・クールベに「世界の起源」を注文した人物でもある。1905年、サロン・ドートンヌのアングル回顧展で初めて広く公開され、パブロ・ピカソら新しい画家たちを熱狂させた。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 油彩・カンヴァス(板貼付)
- 制作年
- 1862
- 作品サイズ
- 108 × 110 cm
作家プロフィール

ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル
「彼のオダリスクは椎骨が3つ多い」。批評家ケラトリーが《グランド・オダリスク》に向けたこの言葉は、女性の体を描くアングルの線が、厳密な写実とは異なることを言い当てている。古典派を代表するフランスの画家ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル(日本では「ドミニク・アングル」とも呼ばれる)は、曲線の美しさを追い求めた。
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