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ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルベルタン氏の肖像
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《ベルタン氏の肖像》は、アングルが描いた男性肖像のなかでもっとも有名な一枚とされる。モデルのルイ=フランソワ・ベルタンは、新聞「ジュルナル・デ・デバ」の創刊者だった。1832年、ベルタンの新聞は、彼自身も王座につけるのを助けた国王ルイ=フィリップの政府を支えていた。画家のエドゥアール・マネは、この肖像を「満腹し、裕福で、勝ち誇るブルジョワジーの仏陀」と呼んだ。
ポーズが決まるまでには時間がかかった。アングルはいくつものカンヴァスで姿勢を試し、一時は仕事を投げ出しかけた。ベルタン自身によれば、制作中のアングルは「泣いていて、私はずっと彼をなぐさめていた」。ある日、話しこむベルタンを見て「あなたの肖像はできました」と告げ、翌日から描き始めたという。
1833年のサロンでは評価が割れた。弟子のアモーリー=デュヴァルはアングルのいちばんの成功と評した一方、姿勢が滑稽で下品だという批判も出た。ベルタンの娘も後年、「父は大貴族のような風采だったのに、アングルは太った農場主にしてしまった」と書いている。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 油彩・カンヴァス
- 制作年
- 1832
- 作品サイズ
- 116 × 95 cm
作家プロフィール

ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル
「彼のオダリスクは椎骨が3つ多い」。批評家ケラトリーが《グランド・オダリスク》に向けたこの言葉は、女性の体を描くアングルの線が、厳密な写実とは異なることを言い当てている。古典派を代表するフランスの画家ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル(日本では「ドミニク・アングル」とも呼ばれる)は、曲線の美しさを追い求めた。
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