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ヤン・ファン・エイクニッコロ・アルベルガティ枢機卿の肖像
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所蔵するウィーン美術史美術館は、この男を、教皇の特使として1435年のアラスの和平会議に来たニッコロ・アルベルガティ枢機卿とし、題に「?」を付けている。同館によれば、ファン・エイクはこの会議の折に銀筆で顔を素描し、余白に絵具の色の覚え書きを書き込んだ。その素描はドレスデンに残り、ファン・エイクの素描として現存する唯一のものとされる。
アルベルガティとする説は、1659年のハプスブルク家レオポルト・ヴィルヘルム大公の目録にある「サンタ・クローチェの枢機卿」の記載にさかのぼる。アルベルガティはローマのサンタ・クローチェ・イン・ジェルザレンメ聖堂の名義枢機卿だった。ただ、剃髪がなく、毛皮の縁取りも枢機卿の服装にないとして疑う説は多い。同じ会議にいたイングランドのボーフォート枢機卿とする説(1990年)があり、2021年のモーガン・ライブラリーの展示は、名の伝わらない学者である可能性が高いとした。
1648年までアントワープの画商ペーテル・ステーフェンスが持ち、同年にレオポルト・ヴィルヘルム大公が買った。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 油彩・板
- 制作年
- 1435
- 作品サイズ
- 34 × 29.5 cm
作家プロフィール

ヤン・ファン・エイク
ブルッヘの工房で、ファン・エイクは絵具に何層もの透明な油絵具を薄く重ねていった。乾いては塗り、また乾いては塗る。その根気の積み重ねが、絨毯の毛羽立ちも、真鍮の燭台に映り込む窓の光も、犬の毛の一本一本までも描き分ける異様な精度を生んだ。
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