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ヤン・ファン・エイクトリノ=ミラノ時祷書
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《トリノ=ミラノ時祷書》のこの頁を描いたのは「G の手」と呼ばれる画家で、ヤン・ファン・エイクとする説が有力だ。洗礼者ヨハネの誕生とキリストの洗礼を描き、室内と風景の両方に写実がよく表れた頁とされる。写本のうち今トリノに残る部分の、第93葉の裏にあたる。
本文はヨハネ誕生の祝日の入祭唱で、主は母の胎にいるときから名を呼んだ、と歌い出す。奥の部屋で本を手にする老人は父ザカリアだ。天使の告げを疑って口がきけなくなったが、子の名をヨハネと書いて言葉を取り戻した。名を呼ぶ文に、名づけの物語が重なって読める。
「G の手」は、1911年にユラン・ド・ローが描き手を11人に分けた際の呼び名で、彼自身はヤンの兄フーベルトとみた。この画家に帰される7図のうち4図は1904年の火災で焼けた。ヤン説の多くは、ハーグでバイエルン公ヨハンに仕えた1422〜24年の作とする。ヤン没後の1445〜52年頃の別人の作とみる説もある。この説では、産室の窓の小さな紋章二つを写本の持ち主の手がかりとする。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- テンペラ・金・羊皮紙
- 制作年
- 1420–1424
- 作品サイズ
- 28.4 × 20.3 cm
作家プロフィール

ヤン・ファン・エイク
ブルッヘの工房で、ファン・エイクは絵具に何層もの透明な油絵具を薄く重ねていった。乾いては塗り、また乾いては塗る。その根気の積み重ねが、絨毯の毛羽立ちも、真鍮の燭台に映り込む窓の光も、犬の毛の一本一本までも描き分ける異様な精度を生んだ。
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