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菱田春草拈華微笑
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東京国立博物館の記録では、題を「微笑」とする。釈迦が霊鷲山で花をひねって見せたとき、弟子たちのうち摩訶迦葉だけがその意味を悟って微笑んだという、禅宗の「拈華微笑」の説話に取材した。言葉によらずに教えを伝える「以心伝心」の起こりとされる話で、迦葉は老いた姿で描かれている。
明治30年(1897年)4月、日本絵画協会の第2回絵画共進会に出品された。同年9月の『美術画報』に載った評は「未だ之を図画に示したるを見ず」と書き、この故事が絵になった例を知らないとしている。岡倉天心が目指した「理想画」の先駆けに数えられる。
線を不自然だと言う批評家に対して、春草は翌年の画論「画苑新彩」でこう書いた。「釈迦なら釈迦の円満の顔を画こうと思ふをりにさう思ふ意味が出るものが即ち線なのです」。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 絹本着色
- 制作年
- 1897
- 作品サイズ
- 145.7 × 272.7 cm







