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長
長谷川久蔵武蔵野図屏風
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秋草の野に富士山と沈みゆく三日月を描き添えると、「武蔵野図」になる。この屏風は署名も印もない長谷川派の作で、所蔵する島根県立石見美術館は、長谷川等伯の婿養子・等学の作とする説と、等伯と長男の久蔵の合作とする説を挙げる。
もとになったのは、月が沈む山もない武蔵野を詠んだ古歌「武蔵野は月の入るべき山もなし草より出でて草にこそ入れ」である。画像は六曲一双のうち富士山を描いた左隻で、三日月は対の右隻に描かれている。
こうした図は桃山時代から好まれ、江戸時代には型どおりになっていく。この屏風では、秋草が大柄で躍動的に、富士山は水墨で雄大に描かれている。館は、型が固まる前の作例と見る。似た作として、等伯一門による智積院の障壁画も挙げている。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 紙本金地著色・六曲一双のうち左隻
- 作品サイズ
- 165.8 × 367 cm

