
CC0
谷文晁観瀑図
0
岩棚の高士に従うのは琴を抱えた従者で、左上に賛と印がある。
文晁28歳の作で、賛は文晁自身の詩の二句、「重なる岩の崖は高く、天から落ちる滝が雲に響く」の意。館の記録によれば、冬に山の楼閣で描いたと記してある。中国の山中に高士を置く南画の定型で、当時の人はこの図に李白が廬山の滝を詠んだ詩を思い浮かべたという。
谷文晁(1763〜1841)は田安家の家臣で、30歳から松平定信に仕え、定信の命で古器物を調べた図録『集古十種』の編纂に加わった。下谷二長町の家は楼上から富士が見えたので写山楼と号し、その画塾から渡辺崋山や立原杏所が出た。諸派を折衷して「八宗兼学」と評される。この幅は尼崎の薮本庄五郎からクリーヴランド美術館が1972年に買った。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 絹本著色・掛幅
- 制作年
- 1790
- 作品サイズ
- 112.5 × 51.1 cm








