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和漢朗詠集
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近衛信尹近衛信尹

和漢朗詠集

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『和漢朗詠集』の句と歌を、金・銀や色の装飾料紙36枚に書いた帖の一葉。この葉の句は巻上「鶯」の部にある菅原道真の「新路は如今宿雪を穿つ 旧巣は後のために春の雲に属らん」で、題は「鶯出谷」。『和漢朗詠集』は藤原公任が長和2年(1013年)頃、朗詠に向く漢詩文と和歌を集めた詞華集で、能書家が書写を重ね、手習いの手本としても広く使われた。

右端の細い紙は筆者を鑑定した極札である。「近衛殿信尹公」と記し、この葉の書き出し「新路如今」と、同じ「鶯」の部にある麗景殿女御の歌「あさみどり はるたつそらに うぐひすの はつこゑまたぬ 人はあらじな」の初句を並べ、古筆家の鑑定印「琴山」を捺す。古筆家は、豊臣秀次の命で古筆を姓とした古筆了佐に始まる鑑定の家である。

作品種別
絵画
技法
装飾料紙墨書/帖(36枚)
作品サイズ
22.2 × 26.7 cm

作家プロフィール

近衛信尹
近衛信尹

墨をたっぷり含んだ筆が、太く据わった線を紙の上へ押し進めていく。迷いはなく、字と字のあいだを勢いよく飛ぶ――近衛信尹(1565〜1614)の書を前にすると、まずこの筆圧につかまる。安土桃山から江戸のごく初めを生きた公家で、太政大臣近衛前久を父に持つ近衛家の当主。三藐院と号し、和歌にも連歌にも絵にも手を伸ばした。 家柄は申し分ない。

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