楢崎栄昭(1864〜1936)は、銅版と石版から出発して木版に至った、明治の技術転換期そのものような版画家である。大蔵省印刷局で彫刻技術を学んだ経歴を持ち、正確な遠近法と細密描写を身につけたまま浮世絵系の版元と組んだ。