楢
楢崎栄昭
ならざきえいしょうNarazaki Eisho
3 作品
楢崎栄昭(1864〜1936)は、銅版と石版から出発して木版に至った、明治の技術転換期そのものような版画家である。大蔵省印刷局で彫刻技術を学んだ経歴を持ち、正確な遠近法と細密描写を身につけたまま浮世絵系の版元と組んだ。
日露戦争期の戦争錦絵や、皇室行事の記録画のような「公式の絵」を主戦場としながら、風景版画には印刷局仕込みの測量的な正確さと、光線画ゆずりの陰影が同居する。量産の時代の職人として長く無名だったが、明治版画の技術史を語るうえで欠かせない名である。
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