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深山がくれ
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富岡永洗富岡永洗

深山がくれ

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娘と、円窓の中の紳士。人物を二つの場面に分けて一枚に置くのは、明治の小説の口絵によくある構図である。口絵は雑誌の巻頭に折り込まれた木版画で、読者は本文より先に主人公の姿を見た。この図の紳士も、物語で娘と関わる相手だろう。

富岡永洗(1864〜1905)は小林永濯に学び、都新聞の連載挿絵で人気を得た。永洗が描くかどうかで新聞の売れ行きが変わったという。『風俗画報』『文芸倶楽部』の口絵では水野年方・武内桂舟と並び称され、鏑木清方にも影響を与えた。この図の5年後、41歳で結核で没した。

作品種別
版画
技法
木版画
制作年(画)
1900

作家プロフィール

富岡永洗
富岡永洗

富岡永洗が挿絵を描くかどうかで、「都新聞」の売れ行きが大きく違ったという。新聞の挿絵や、小説の巻頭を飾る美人の口絵で人気を集めた明治の絵師である。 元治元年(1864年)、信濃国松代の藩士の家に生まれた。本名は秀太郎。絵を描く父から手ほどきを受け、少年のうちに陸軍参謀本部の地図科に出仕した。製図の仕事で一家を支えながら、小林永濯に絵を学んだ。

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