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中山小十郎の斧定九郎
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勝川春山勝川春山

中山小十郎の斧定九郎

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春山の《中山小十郎の斧定九郎》には、役者も絵師も短い間だけ使った名が記されている。画中の役者名は「中山小十郎」と読める。初代中村仲蔵が、天明5年(1785年)11月から翌年11月まで名乗った名だ。

左下の「泉昌有画」は春山の署名である。「浮世絵師伝」によれば、春山は天明6年(1786年)頃に泉昌有と改名し、ごく短い間でもとの名に戻った。

斧定九郎は「仮名手本忠臣蔵」五段目に登場する盗賊だ。老人を殺して五十両を奪い、その直後、猪と誤って撃たれる。もとは山賊らしい拵えの端役だったが、仲蔵は黒羽二重の着付けと破れ傘の姿に変え、評判を取った。画中の黒い着物と足元の破れ傘は、のちの役者に受け継がれた「仲蔵型」の拵えと読める。

作品種別
版画
技法
木版多色刷
制作年(画)
1786
作品サイズ
30.5 × 13.4 cm

作家プロフィール

勝川春山
勝川春山

人形町で精巧な羽子板を作った「勝文」は、浮世絵師・勝川春山の子孫の店だった。天明・寛政期に役者絵と美人画を描いた春山は、とくに三枚の版画をつなぐ美人画で高く評価されてきた。 生年は分からない。勝川春章の門人とされるが、勝川春英に学んだとする記録もある。

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