期間限定 手数料割引中 出品者3% 購入者1%
ダン・フレイヴィン

ダン・フレイヴィン

Dan Flavin
0 作品

蛍光灯を買ってきて壁に取り付ける。ただそれだけの行為が、なぜ美術になるのか——フレイヴィンの仕事はずっとその問いを突きつけてくる。ニューヨークのジャマイカ地区に生まれ、神学校に進みかけた青年期を経て、コロンビア大学で美術史を学ぶかたわらグッゲンハイム美術館の監視員として働いた。展示室で名画を見張り続けた経験が、後年「壁に光を置くだけで空間が変わる」という直観に結びついたのは想像に難くない。

転機は1963年、金物屋で買った既製の蛍光灯一本を斜めに壁へ取り付けた《5月25日の対角線》だった。彫刻家コンスタンティン・ブランクーシへの献辞を添えたこの作品で、彼は絵画でも彫刻でもない、光そのものを素材とする方法を掴む。以後、市販の蛍光灯管とその既定の色・長さだけを組み合わせ、切ったり加工したりせず「そのまま」設置するという徹底したルールを自らに課した。ドナルド・ジャッドやカール・アンドレ、ソル・ルウィットと並びミニマリズムの中心人物とされるが、フレイヴィンの作品は幾何学の冷たさよりも、色光が壁や床、隣の部屋にまで滲み出していく気配の柔らかさで際立つ。

代表作にロシア構成主義の彫刻家に捧げた連作《V・タトリンへのモニュメント》、そして晩年にミラノのサンタ・マリア・アンヌンチアータ教会の内部を丸ごと光で満たした最後のプロジェクトがある。作品にはしばしば友人や恩師、時に政治的人物への献辞が刻まれ、無機質に見える工業製品の配列が、実は人と人との関係の記録でもあったことを教えてくれる。1996年、リバーヘッドで没した。

ダン・フレイヴィンの作品をお持ちですか?

Cugiraで出品してみませんか?

出品する

作品が見つかりません