期間限定 手数料割引中 出品者3% 購入者1%
コンスタンティン・ブランクーシ

コンスタンティン・ブランクーシ

Constantin Brâncuși
0 作品

ルーマニア南西部の寒村ホビツァに生まれ、幼くして家を出て木彫りの職人仕事を転々とした。ブカレストの美術学校で基礎を学んだのち、1904年、パリを目指して徒歩で国境を越えたという逸話が伝わる。到着後はオーギュスト・ロダンのアトリエで働く機会を得るが、数か月で去った。「大木の下では何も育たない」という言葉を残したとされ、この決別が彼自身の道を切り開く出発点になった。

ブランクーシが徹底したのは、粘土で原型を作り石膏に取ってから石や金属に置き換える伝統的な工程を捨て、素材に直接刃を入れる「直彫り」だった。大理石やブロンズ、木を自らの手で削り、磨き上げる過程そのものを彫刻の本質と考えた。《眠るミューズ》や《ポガニー嬢》では顔の凹凸を極限まで単純化し、量感だけで人の気配を立ち上げる。代表作《空間の鳥》は羽ばたきの記憶を金属の流線に溶かし込んだような一作で、上昇する力そのものを彫刻にしてしまったと評される。故郷ルーマニアのトゥルグジウには、戦没者を悼む野外彫刻群《無限柱》《接吻の門》《沈黙のテーブル》を残し、彫刻と土地、記憶を一体のものとして構想した。

アフリカ彫刻やルーマニアの民間工芸に見られる素朴で凝縮された形にも強く惹かれ、それを西洋彫刻の文法に持ち込んだことで、具象と抽象のあいだに新しい橋を架けた。アトリエには弟子として若き日のイサム・ノグチが出入りし、素材と向き合う姿勢そのものを吸収して自らの彫刻へと育てていった。生涯パリに暮らしながらも訛りの強いフランス語を崩さず、自分の作品を売るときも値段より置かれる場所や光の当たり方にこだわり続けたという逸話が、この作家の徹底ぶりをよく物語っている。

コンスタンティン・ブランクーシの作品をお持ちですか?

Cugiraで出品してみませんか?

出品する

作品が見つかりません