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狩野正信Zhou Maoshu Appreciating Lotuses
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狩野正信の《周茂叔愛蓮図》は、北宋の儒学者・周敦頤(周茂叔)が蓮を愛した故事を描いた作品である。舟に乗る高士が周敦頤とみられる。周敦頤は「愛蓮説」で、泥から出ても汚れに染まらない蓮を君子の花とした。室町時代には、漢文に親しむ禅僧らが、こうした中国の故事の世界に憧れてこの絵を鑑賞した。
正信は、足利将軍家が所蔵した中国絵画に学んで本図を描いたと考えられている。東京藝術大学にある馬遠の「柳下宿鷺図」の模本と、柳の形がほぼ同じだからである。本図は、南宋の画家・馬遠の描き方にならう「馬遠様」の作で、特定の画家を手本にする当時の制作方法を伝える。
右下に「正信」の鼎形の印が捺されていて、そこから正信の作と分かる。伊達家に伝来し、正信の作品で国宝に指定されているのはこの一点だけである。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 紙本墨画淡彩・掛幅
- Dimensions
- 84.7 × 33.2 cm
Artist profile

狩野正信
狩野正信は、将軍の住まいを飾る障子絵から仏画、肖像まで手がけた室町幕府の御用絵師である。中国風の水墨画とやまと絵をともに描き、室町時代から明治まで約400年続いた狩野派の祖とされる。位牌に金泥で文字を入れる仕事も引き受けた。 永享6年(1434年)に生まれ、享禄3年(1530年)に数え年97歳で没したとされる。出自ははっきりしない。
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