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織部十牛図向付
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都路華香都路華香

織部十牛図向付

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日本画家の都路華香が図案を描き、京都の陶家・五代清水六兵衛が焼いた十客の向付で、主題は禅の十牛図である。大正時代(1912〜26年)の作で、二人はともに日本画家の幸野楳嶺に学んだ。画家と陶家が分業する試みは、明治後期の京都で始まった。六兵衛は明治36年(1903年)結成の遊陶園で、洋画家・浅井忠の図案による織部釉の角違い形の向付も作っている。

十牛図は、悟りにいたる十の段階を図と詩で表す。牛は真の自己を、牧人はそれを求める自己を表す。第八図「人牛倶忘」では、牛も、捉まえたことも忘れ、図は円だけになる。十客のうち、円の中に文字だけがあり、人も牛も描かれていない一客は、この第八図に当たると見られる。

華香は明治32年(1899年)から建仁寺の黙雷禅師に参禅し、禅を主題とする作品を多く残した。十牛図も、大正2年(1913年)には墨画の巻物、昭和2年(1927年)には10幅に描いている。

ジャンル
和・アジアン
技法
陶器・十客

作家プロフィール

都路華香
都路華香

揺れつづける水面を、これほど飽かず描いた画家も珍しい。都路華香(つじ かこう、1871〜1931)は、明治から昭和初期の京都で四条派の筆を継いだ日本画家である。 京都に生まれ、1880年、わずか9歳で幸野楳嶺の門をたたいた。

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