
Public domain
ミケランジェロ・ブオナローティフィレンツェのピエタ
0
ミケランジェロの《フィレンツェのピエタ》は、自分の墓に置くつもりで彫りながら、自ら打ち壊したと伝わる像だ。75歳前後に手がけた晩年の彫刻で、十字架から降ろされたキリストを聖母マリアたちが支える。高さ2メートル25センチ、重さ約2,700キロのひと塊の大理石から、4人を彫り出した。キリストの遺体を葬る支度をした老人ニコデモは、後ろの中央で頭巾をかぶり、亡きがらを支えている。その顔は作者自身のものだ。
同時代の伝記作者ヴァザーリによれば、ミケランジェロは石のひびや仕上げをせかす召使いにこらえきれず、像を打ち壊した。だが、2021年に終わった修復では槌の跡は見つからず、細かいひびが多く見つかった。ひびに行き当たり、彫り続けられなくなったという見方も出ている。
その後、召使いが像をもらい受け、別の彫刻家が継ぎ直した。左の女性は、キリストに従ったマグダラのマリアで、この彫刻家が仕上げた。キリストの左脚は失われたままである。
- 作品種別
- 彫刻/立体
- 技法
- 大理石
- 制作年
- 1547–1555
作家プロフィール

ミケランジェロ・ブオナローティ
ミケランジェロ・ブオナローティ(1475〜1564)が署名を刻んだ作品は、24歳で仕上げた《ピエタ》ただ一つである。《ダビデ》、システィーナ礼拝堂の天井画、《最後の審判》で知られる、イタリアの盛期ルネサンスの彫刻家・画家・建築家・詩人である。名を刻んだのは、聖母の胸にかかる帯だった。
プロフィールを見る







