
Public domain
アルフォンス・ミュシャラ・トラピスティーヌ
0
ミュシャの《ラ・トラピスティーヌ》は、舞台の女優を描く型を、酒の広告に使ったポスターだ。女優サラ・ベルナールの公演ポスターと同じように、女性を後光のような円で囲んでいる。高さは2メートルを超える。
この酒「ラ・トラピスティーヌ」は、トラピスト修道会由来のレシピで、パリの蒸留業者が作ったリキュールだ。図案にもその由来が表れている。後光の円を飾る模様は十字を変形したもので、修道会を示す。女性の白い衣も、修道服を思わせる。
女性と酒のつながりは、形にも隠れている。美術史家の喜多崎親は、垂れた一筋の髪と瓶の封印、腰の線と瓶のふくらみが似ていると指摘した。酒を飲む場面を描かずに、似た形を並べて女性と酒を結びつけているという。
- 作品種別
- 版画
- 技法
- 多色リトグラフ
- 制作年(画)
- 1897
- 作品サイズ
- 206 × 77 cm
作家プロフィール

アルフォンス・ミュシャ
チェコの画家アルフォンス・ミュシャの《ジスモンダ》は、収集家が夜中に剃刀で切り取って持ち帰るほど人気を集めた。女優サラ・ベルナールを描いたこのポスターで一躍有名になり、花と女性を曲線で描くアール・ヌーヴォーの代表として知られる。 1860年、オーストリアの支配下にあった南モラヴィアの町イヴァンチツェに生まれた。姓はチェコ語では「ムハ」と読む。
プロフィールを見る







