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三代目大谷鬼次の江戸兵衛
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東洲斎写楽東洲斎写楽

三代目大谷鬼次の江戸兵衛

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不自然にも見える両手から、襲いかかる盗賊の殺気が伝わる。三代目大谷鬼次が盗賊の頭・江戸兵衛を演じる姿を描いた、写楽の代表作の一つである。写楽が最初に出した28図に含まれる。

芝居は、大名家のお家騒動を背景にしている。江戸兵衛は悪役に頼まれ、京の四条河原で侍の家来・一平を襲い、金を奪おうとしている。下からにらみ上げる目の先に初代市川男女蔵の奴一平を並べると、襲う側と襲われる側が向き合う。

この図は長く「奴江戸兵衛」と呼ばれてきた。「奴」は武家に仕える下僕のことで、江戸兵衛を悪役の家来とみた呼び名らしい。だが、当時の配役を知らせる刷り物に「奴」は付かず、台本でも江戸兵衛は家来ではない。東京国立博物館は平成23年(2011年)の特別展で、この「奴」を誤りとした。

ジャンル
和・アジアン
作品種別
版画
技法
木版多色刷(黒雲母摺)/大判
制作年(画)
1794
作品サイズ
37.9 × 25 cm

作家プロフィール

東洲斎写楽
東洲斎写楽

寛政6年(1794年)5月、東洲斎写楽は役者の顔や上半身を大きく描く「大首絵」28図を一度に世に出した。江戸後期の浮世絵師で、役者の素顔に芝居の役の性格を重ねて描いた。鷲鼻や受け口、目の皺を誇張し、従来の役者絵のように理想的な美しさへ整えることはしなかった。 出版元は蔦屋重三郎だった。

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