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ジャン=フランソワ・ミレー落穂拾い
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ミレーは《落穂拾い》で、畑に残った麦の穂を拾う貧しい女たちを、ふつうは宗教画や神話画に使う大きさの画布に描いた。当時の農村でいちばん下の層の人々を、共感をこめて描いた代表作として知られる。10年にわたって取り組んだ主題から生まれた絵である。
落穂拾いは、貧しい人々が命をつなぐための権利だった。もとは旧約聖書の定めにある。女たちは日没前、刈り取りの済んだ畑で、残された麦の穂を一本ずつ拾うことを許されていた。右端で馬に乗るのは、おそらく領地の管理人だ。女たちが決まりを守っているかも見張っている。
こうした人々を大きな絵で取り上げたことが、裕福な人々の反感を招いた。1857年、サロンと呼ばれる国の展覧会に出すと、1848年の革命を経験した彼らは、下層の働き手を称える絵と受け取った。数で勝る働き手が反乱を起こせば、自分たちの地位が覆るのではないかと不安を抱いた。それでも1889年には、晩鐘を買えなかったシャンパンの醸造元ポメリー夫人が、この絵を30万フランで買い、国に贈った。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 油彩・カンヴァス
- 制作年
- 1857
- 作品サイズ
- 83.5 × 110 cm
作家プロフィール

ジャン=フランソワ・ミレー
ジャン=フランソワ・ミレーは、草刈りや脱穀、種まきなど、のちに絵に描く畑仕事を、ノルマンディーの農家の長男として自分の手でしてきた。《落穂拾い》《晩鐘》《種まく人》で知られ、バルビゾンで働く農民を描いた、バルビゾン派を代表する画家の一人である。 1837年、奨学金を得てパリへ出て、ポール・ドラローシュのアトリエに入ったが、授業にはなじめなかった。
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