
Public domain
ジャック=ルイ・ダヴィッドナポレオンの戴冠式
0
ダヴィッドの《ナポレオンの戴冠式》で冠を手にしているのは、皇帝ナポレオン自身だ。自分で冠をかぶったあと、妻ジョゼフィーヌに冠を載せようとしている。皇帝が式の記念に注文したこの絵は、高さ6メートルあまり、幅10メートル近くあり、約190人が描かれている。ルーヴル美術館で2番目に大きく、ダヴィッドが初めて仕上げたこの規模の大作だった。
1804年12月2日、パリのノートル=ダム大聖堂での式は、王政の儀礼を呼び戻し、新しい王朝の始まりを示すためのものだった。式には教皇が聖なる油を塗る儀式もあったが、ダヴィッドは戴冠のほうを描いた。油の力を信じる人は減り、自分で冠をかぶる身ぶりのほうが誰にも分かりやすく、皇帝一人を主役にできたからと考えられている。教皇は立ち会う役にまわった。
当初は、皇帝が自分の頭上に冠を掲げる、その身ぶりを描いていた。ダヴィッドは1806年8月にそれを消し、妻に冠を載せる姿に描き直した。1808年1月には、絵を見た皇帝の求めで、教皇の右腕を上げて祝福の身ぶりに変えている。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 油彩・カンヴァス
- 制作年
- 1807
- 作品サイズ
- 621 × 979 cm
作家プロフィール

ジャック=ルイ・ダヴィッド
ルイ16世の注文で《ホラティウス兄弟の誓い》を描いたジャック=ルイ・ダヴィッドは、のちに国王の死刑に賛成票を投じた。フランス新古典主義を率いた画家で、革命期には《マラーの死》を、ナポレオンの首席画家としては《ナポレオンの戴冠式》を描いた。 1748年8月30日、パリに生まれた。父は鉄の卸商で、ダヴィッドが9歳のときに世を去った。
プロフィールを見る







