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道路と土手と塀(切通之写生)
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岸田劉生岸田劉生

道路と土手と塀(切通之写生)

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右下に「5th November 1915」の日付と署名がある。

大正4年(1915年)11月、劉生が住んでいた東京・代々木の家の近くで描いた。宅地の造成で切り開かれたばかりの坂道で、名所でも景勝でもない。劉生はこの頃、同じ代々木の切通しや道を何度も描いている。この年に木村荘八らと草土社を結成し、細密な写実で身近なものを描く方向を進めた。

岸田劉生(1891〜1929)は黒田清輝の白馬会で学び、1912年にフュウザン会で世に出た。初めはセザンヌに傾いたが、デューラーなど北方ルネサンスの写実に移り、この絵はその転換点にあたる。東京国立近代美術館にあり、重要文化財に指定されている。

ジャンル
和・アジアン
作品種別
絵画
技法
油彩・カンヴァス
制作年
1915

作家プロフィール

岸田劉生
岸田劉生

岸田劉生は銀座に生まれた。父は「精錡水」で財を成した実業家にして新聞人、岸田吟香。裕福な家で育ちながら早くにキリスト教へ傾倒し、やがて画業へ舵を切って黒田清輝の白馬会に学ぶが、そこで教わった穏当な外光派には長くとどまらなかった。二十歳そこそこで飛び込んだのはフュウザン会、セザンヌやゴッホの荒々しい筆致に憑かれた一時期だ。

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