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鈴木春信恵比寿と大黒天(伝鈴木春信)
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鈴木春信の作と伝わる錦絵で、恵比寿と大黒の上に飾られた伊勢海老・橙・裏白は、いずれも正月の飾り物である。左右の松と竹は、歳神を迎えるために門口に一対で立てる門松と読める。
大黒が掲げる打ち出の小槌は、欲しい物の名を唱えて打つと、その物が出る宝物である。米俵とともに穀物の神の性格を示す。釣り竿と鯛で表される恵比寿は、商家に祀られることが多い福の神である。二神を並べて祀る習いは室町時代には見られた。正月に訪れる芸人の詞章でも、二神は七福神の筆頭に並んでうたわれた。
落款はなく、ボストン美術館の記録では作者不明とされ、春信の作と伝わる。錦絵が生まれた明和2年(1765年)から明和6年(1769年)頃の作とされる。この摺りは1919年に収集家グーキンからボストンの富豪スポルディング兄弟に売られ、1921年に兄弟が同館へ寄贈した。兄弟が寄贈した約6500枚の浮世絵は、寄贈時から公開展示が禁じられている。









