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鈴木春信小野小町
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小野小町は9世紀ごろの歌人で、六歌仙、三十六歌仙の一人に数えられる。百人一首には「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に」が採られている。
1767〜68年頃の中判の錦絵で、まとっているのは9世紀の宮廷の女性が重ねて着た装束である。姿勢と装束は、春信が師と仰いだ絵師の一人が約40年前に出した絵本から取られている。表着に散る桜は、花と同じく、名高い美しさが華やかで束の間だったことに通じる意匠と読まれている。
この摺りは、アーネスト・フェノロサ(1853〜1908年)が持っていたものである。没後に妻が受け継ぎ、1909年にシカゴの収集家クラレンス・バッキンガムに売った。









